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どれほど言葉を重ねても
何回顔を突き合わせても
例えば身体で繋がったとしても

あなたに私はワカラナイ

ワカラナクテモ
 

今週(も はや週とは言えないね)読んだ本(06/05/05)


気が付いたらここ、7ヶ月も放置でした。
だはははは
自分用の読書記録だってぇのに、駄目じゃん、これじゃ。
ここ7ヶ月間、どんな本読んできたんだったか、、、
もう忘れちゃってるよ。
仕切り直しだわ。


『文壇』
野坂昭如
文春文庫
作家野坂昭如がどう足掻いてどう生まれたか、の楽屋裏。
浮上するってことは、大変なこったねぇ、ホントに。
名前だけ知ってる、読んだことがある、そういう作家が野坂の目を通して次々に出てくる。
吉行の人望の厚さっつか、人気に今更ながら驚く。
今彼の書いたものを読んでも、何にも面白く無いのに、不思議。
一つ見直したのは、三島由紀夫。
早い時期から日本の『文学』を海外に紹介しようと、自腹切ってあれこれやってたのよねぇ。
彼が死んでからもう何年も経って、世紀さえも変わってるってのに、未だに日本の出版社はそういう努力してないよねぇ。
で、内容は結構うんざりだった。
『三文役者あなあきい伝 PART2』
殿山泰司
ちくま文庫

何でこの人の書くものってこんなに面白いんだろ?
吉村公三郎が出てきて、個人的にはちょっと繋がった感じがしたりしてびっくり&すっきり。
大資本無しでも、ちゃんとしたことやってれば、ちゃんとした結果が出ていた時代。
今はもうこういうのは駄目なんじゃないかと思う。っていうのが絶望なんだよなって思った。
『修羅を生きる』
梁石日
幻冬社アウトロー文庫

梁石日の回顧録、で良いのかな?
途中まではほとんど「血と骨」。
で、途中からは彼の作品のあれこれ。
が、文学的な活動については始めて読むことが多くて、興味深かった。
(勿論、作品の元になった部分でも現実にあったこととして書かれているのは、すごい迫力。かなわねーよな〜!と思い知る。)
ああ、そう言えばこれも作家になる前にどういうことやってきていたのか?って内容だな。
詩人はさぁ、食べられないのよねぇ、今の日本では。
多分、これからそういう世界のことを書いていくんだろうね。
『縛り首のN』
スー・グラフトン
ハヤカワ文庫

しまったよ!!また「M」をダブって買っちゃったよ。
って、それくらい内容が記憶に残って無いってこと。
まずいなぁ、、、、、

で、「N」ですが。
かなりダルいと思った。
一生懸命書き込まれる状況や人物がどれも無駄に感じる。
途中まで犯人は誰であってもおかしくないよなぁ、ってねぇ、これはミステリにとっては致命傷なんじゃないだろうか?
読者が迷って分からない、んじゃなくって、書き手がわざと迷わそうとしてるのが、あたかも「もしかして書き手さえも誰を犯人にしてもいけるように書いてる んじゃないか?」って感じさせちゃうっての。
迷わされるのは本望なんだけどねぇ。
『千年の 愉楽』
中上健次
河出文庫
◎◎
多分、今年上半期の最高傑作だったと、、、、
読んでいて時間と空間がねじれていく感じがする。
舞台はほとんどがごく限られた小さな集落でしかないのに。
登場人物もそれほど多くなく、まるで数人の人間しか出てこないようにも思えるほどなのに。
永久だったり普遍だったり、何処の場所に置き換えてもすんなり収まるような。
それでいて、血が噴出していると感じるほど激しい文章だと感じる。
実際に描写される風景は長閑と言っても良いくらいなのに。
そこで動き回る人間達の激しさに、胸が詰まる。

それにしても、中上健次は前回読んだ時にも物凄く引かれたはずなのに、なんで後を続けないんだろう?
そういう自分がとても不思議に感じた。
もしかして、無意識に禁異のようなものを感じているのか?

この小説で書かれるSM行為はどのSM小説より生々しく本当なんじゃないかと感じた。
たったあれだけの描写で、あそこまで深く書かれてしまうと、だらだらと書き続けている身の立つ瀬が無いな。




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